ローソク足の色んな組み合わせを知りたい人
チャート分析を極めたい人
ローソク足には様々な組み合わせが存在します。
1つ1つのローソクにも意味はありますが、ローソクが2本、3本組み合わさることでより強いシグナルへと変わります。
しかし、移動平均線などテクニカル指標を頼るあまり、ローソク足の分析を疎かにしている人は多いうようです。
この記事を読み終わる頃には、ローソク足の組み合わせが完全に理解でき、以前よりもチャートのトレンド転換に気付きやすくなるでしょう。
今回は、ローソク足の様々な組み合わせをわかりやすくご紹介していきます!
ローソク足を分析する際に意識すること!
ローソク足はチャートを見る上でベースとなる指標です。
投資を始めようと考えている方は、基本どの人もローソク足から学びます。
それほどローソク足はチャートを分析する上で欠かせないものなのです。
もし、ローソク足についてしっかりと理解できてないと思った方はこちらから読むことをおすすめします↓

そして、今回はローソク足の組み合わせをご紹介していくのですが、まずチャートを分析する上で意識しておく点があります。
①天井圏(てんじょうけん)
②大底圏(おおぞこけん)
③直近の高値
④直近の安値
この4つです。
この4つは、どの投資家も注目しています。
その理由は、ここの付近でトレンドが変わる可能性が高いからです。
天井圏と大底圏
まず、天井圏は文字通りここ数日、数週間、数ヶ月で最も高い価格帯の部分を指します。
厳密にどこを天井とするかはどの期間で投資をするかやその人考え方次第で変わってきます。
大底圏は、天井圏の逆でここ数日、数週間、数ヶ月で最も安い価格帯の部分を指します。
天井圏や大底圏になると、投資家たちは強く意識するので特に激しい心理戦が行われる!
チャートを分析する際には、今は天井(大底)からどのぐらい離れているのかを常に意識しておいてください。
直近の高値・安値
次に大事になってくるのが、直近の高値と安値です。
トレンドが継続するのか、それとも転換するのかを判断する基準にもなっているので、直近の高値や安値付近で激しい売買が繰り広げられます。

上の図では、直近の安値をブレイクすることによって下降トレンドに勢いがついています。
このように、直近の高値や安値もトレンド転換の1つの注目点になります。
ローソク足の組み合わせ〜買いシグナル〜
ローソク足の転換するポイントを理解したところで、次はローソク足の形に注目していきましょう。
ローソク足は、1本ではなく複数本集まることでトレンド転換のシグナルを表すことがあります。
ここでは、様々なローソク足の組み合わせをわかりやすくご紹介していきます。
なべ底

「なべ底」とは、酒田五法と呼ばれるテクニカル指標の1つで、大底圏に向かうまでゆっくりと下げ続けている指標でよく見られます。
大底付近で上昇に転じることなく横ばいで動いていくため、このようになだらかな形になっています。
基本的には、低迷した動きを数ヶ月間続け、次第に好転していくのがこのパターンの特徴です。
・なだらかな形をしている
・徐々に下落していき、レンジ相場に近い動きになる
・数ヶ月間かけて形成する
三川明けガラス

「三川明けカラス」とは、黒の陰線が連続で続いた後(黒三兵)白の陽線が3本連続で続く形(赤三兵)のことをさします。
この特徴としては、形が「V」の形になっていることです。
この形が出現した場合は、トレンド転換を表しており下降トレンドから上昇トレンドの転換を考える。
・形が「V」になる
・ローソクが大きけれトレンドの強い転換を表す
・この形に加えて、出来高の量が増加しているとより強いシグナルになる
三川明けの明星

「三川明けの明星」とは、「陰線→小陽線(十字線)→大陽線」の形のことを指します。
この形が安値圏で出現すると、下げ相場が終わり買い相場へトレンド転換すると期待されてきました。
「小陽線から上窓を開けて、丸坊主の陽線」というのがこの形のポイントで、相場上昇の勢いを示しています。
・窓を開けているかに注目する
・安値圏での出現は信憑性アップ
・2本前の陰線よりも大きい陽線であるかどうか
たくり底

「たくり線」とは、安値圏で小陰線が続いたのちに、下ひげの長い陰線(陰のカラカサ)が出現するとトレンド転換を表す形です。
下ひげの長さは、一時は価格が下落していたが反発して上昇したことを表しているので、下げ相場の終わりを予感させています。
また、陰のカラカサの部分が陽のカラカサでもトレンド転換を示します。
・小陰線が続き下げの勢いが弱まっている
・陰のカラカサ(もしくは陽のカラカサ)があるか
・ヒゲの長さが長いほうが反発力の強さを示す
三空叩き込み

「三空叩き込み」とは、陰線の間に窓を開けて下落する形のことです。
下降トレンドが長く続くと、ゆっくりと安値を更新していきます。
そうすると相場の心理は、より下落するのではないかと考え、成り行きで売り注文を出す人が出てきます。
これが窓の正体です。
投げ売りが出尽くせば相場は一変して上昇トレンドへ転換します。
・小さな窓がいくつも空いている
・トレンド転換すると短期で買いポジションを持つ
・転換の際は出来高にも注目する
陰の陰はらみ

「陰の陰はらみ」とは、陰のはらみが連続して続いている形です。
最初の陰線のなかに次の陰線が収まり、さらに翌日のローソクも前日の陰線の中に収まるといった状態です。
これは、下げ止まりを示しており、上昇転換のシグナルとなります。
・陰線が陰線の中に収まっているか
・相場の勢いが弱まっているか
たすき

「たすき」とは、底値圏で陰線が寄り付いた翌日に、始値は前日よりも低いが終値が前日よりも高い陽線で作られている形です。
この形が出現すると買いシグナルとされており、相場でもよく見られる形になっています。
・前日の陰線よりも高い位置で終値をつけているか
・これだけでポジション判断は「だまし」に合う可能性が高いの他の指標も用いる。
つつみ

「つつみ」とは、1本目のローソクを2本目のローソクが包み込んでいるような形をしているものを指します。
底値圏で、陰線が寄り付いた翌日に陽線がそれを包み込むような形で出現した場合、買いの重要なシグナルとなります。
・底値圏(高値圏)で出現しているか
・ローソクをしっかりと包み込めているか
さしこみ

「さしこみ」とは、底値圏で陰線が寄り付いた次の日に、始値は陰線よりも低いが終値は陰線よりも高い陽線の形を指します。
この形が出現すると、上昇転換を示しています。
・前日の陰線の終値よりも高い位置で終値をつけているか
・だましを避けるために他の指標を用いた方が良い
赤々上げの法則

「赤々上げの法則」とは、「赤三兵」とも呼ばれ、陽線が3つ連続で続いた形のことを表しています。
上昇トレンドの強い勢いを示しており、上ヒゲがない陽線の方がより勢いがあるとされています。
・陽線が3つ続いているか
・ヒゲの長さはどうなのか
下げの窓埋め

「下げの窓埋め」とは、底値圏において陰線が窓を開けて出現しており、翌日にそれを埋めるように陽線をつけている形を表します。
下落の勢いを覆すように陽線をつけているので、この形が出現すれば上昇へのトレンド転換です。
・窓をしっかりと埋められているか
・底値圏で出現しているか
ローソク足の組み合わせ〜売りシグナル〜
ここからは、売りシグナルとなるローソク足の組み合わせを紹介します。
買いシグナルで紹介してきた組み合わせが反対になっただけのものもあるので、覚えやすいと思います。
三尊の別れ

「三尊の別れ」とは、天井での転換を表す典型的なパターンです。投資関係の書籍を読んだことのある人は、見たことがあると思いす。
三尊は、山のような形を作っており、最初の高値を2つ目の山が高値を更新し、3つ目の山が最初の高値を更新できなかったことにより出来上がります。
この形が出ると高確率でトレンドが転換するので、プロの投資家も三尊を注目している人が多いです。
・山の形になっている
・最初の高値を基準としている
・3つ目の山が1つ目を更新しているかどうかが重要
三川宵の明星

「三川宵の明星」とは、先ほど紹介した三川明けの明星の反対で、陽線→小陽線→陰線の形で出来ています。
この形が高値圏で出現すると、上昇相場の終わりを予期し下降相場へトレンド転換すると期待されています。
三川明けの明星のポイントは、小陽線から下窓を開けて陰線をつけているところで、売りの強さを表しています。
・窓を開けているかに注目する
・高値圏での出現は信憑性アップ
・2本前の陽線よりも大きい陰線であるかどうか
はらみ

「はらみ」とは、1本前のローソクよりも2本目のローソクが中に収まっている状態のことを表します。
これが高値圏(安値圏)に現れた場合、トレンドの転換を表しています。
仮に高値圏で「はらみ」が出現した場合は、相場の天井を表していることが多く、上昇相場の終わりを予感しています。
・1本目のローソクの中に2本目のローソクが収まっているか
・2本目が十字線だと信憑性が上がる
三兵三羽崩れ

「三兵三羽崩れ」とは、3本目の上放れの陽線が陰線に包まれており、その後黒三兵(三羽カラス)を形成している形です。
黒三兵は強い売りの勢いを表しており、この形が天井圏で出現すると上昇トレンドの転換を示唆している。
・陰線に陽線が包まれているか
・黒三兵が出現しているか
・天井圏で現れているか
首つり線

「首つり線」とは、高値圏において上放れて寄り付き長いヒゲをつけている形です。
この下ひげの長い陽線(陽カラカサ)を見て、上昇するだろうと買いポジションを入れる人のことを「首吊りもの」という意味を込めてつけられた線です。
天井圏で上放れして寄り付いた陽カラカサは、一度下がると勢いが止まらないほど脆いとされており、転換を表しています。
・高値圏で上放れて陽カラカサが寄り付いているか
・陽カラカサが陰カラカサや十字線でも転換を表す
三空踏み上げ

「三空踏み上げ」とは、先ほど説明した三空叩き込みの反対で、陽線の間に窓を開けて推移している形です。
上昇トレンドが長く続くと、ゆっくりと高値を更新していきます。
そうすると相場の心理は、より上昇するのではないかと考え、成り行きで買い注文を出す人が出てきます。
買いが出尽くせば相場は一変して下降トレンドへ転換します。
・小さな窓がいくつも空いている
・トレンド転換すると短期で売りポジションを持つ
・転換の際は出来高にも注目する
陽の陽はらみ

「陽の陽はらみ」とは、先ほど紹介した陰の陰はらみの反対で、陽のはらみが連続して続いている形です。
最初の陽線のなかに次の陽線が収まり、さらに翌日のローソクも前日の陽線の中に収まるといった状態です。
これは、上げ止まりを示しており、下降転換のシグナルとなります。
・陽線が陽線の中に収まっているか
・相場の勢いが弱まっているか
極星の並び

「極星の並び」とは、底値圏で陽線または陰線の非常に短い線が集まっている形を表します。
この形が出現すると、転換が近いことを示しているので、トレンドが生まれてからポジションを持った方が良いでしょう。
・極めて短い陽線や陰線が集まっているか
・ポジションはなるべく持たない方が良い。
かぶせ

「かぶせ」とは、高値圏で陽線をつけた翌日に、始値が前日の終値よりも高い位置の陰線の形を表します。
前日の陽線では、買いの勢いが強かったのですが、2本目の陰線で買い勢いを売りの勢いが上回った結果となっており、下降トレンドへの転換を表しています。
・前日の陽線の始値よりも低い位置で終値をつけている
・だましがないように他の指標を用いた方が良い
陽線一発下抜き

「陽線一発下抜き」とは、高値圏で陽線が寄り付いた翌日にその陽線の始値を抜き去るような陰線が出現する形のことです。
この形が出現した場合、下降トレンドへの転換を表しています。
・前日の陽線の始値を下回っているか
・高値圏で現れているか
黒々のかたまり

「黒々のかたまり」とは、高値圏で連続した陰線が現れた翌日に最初の陰線を下回る陰線が出現した形です。
この形は強い売りの勢いを示しており、下降トレンドへの転換を表しています。
・高値圏で現れているか
・3本目の陰線が1本目の陰線の始値を下回っているか
黒々下げ法則

「黒々下げ法則」とは、「黒三兵」とも呼ばれ、陰線が3つ連続で続いた形のことを表しています。
下降トレンドの強い勢いを示しており、下ヒゲがない陰線の方がより勢いがあるとされています。
・陰線が3つ続いているか
・ヒゲの長さはどうなのか
上げの窓埋め

「上げの窓埋め」とは、高値圏において陽線が窓を開けて出現しており、翌日にそれを埋めるように陰線をつけている形を表します。
上昇の勢いを覆すように陰線をつけているので、この形が出現すれば下降へのトレンド転換です。
・窓をしっかりと埋められているか
・高値圏で出現しているか
まとめ
今回は、ローソク足の組み合わせについてまとめてきました。
以外に知らないローソク足の組み合わせがあった人も多いのではないでしょうか。
投資は先を読む戦いです。こうしたローソク足の組み合わせなどの小さな情報も活用して少しでも勝率を高められるように頑張ってください!
この記事を読んで質問やアドバイスがある方は、コメントをしていただけると嬉しいです。
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