テクニカル指標について色々学びたい
今よりももっと勝率を高めていきたい
移動平均線は、投資を行う中でも最もポピュラーなテクニカル指標の1つです。
投資を始めようと考えている皆さんも一度は移動平均線について学んだことがあるのではないでしょうか?
しかし、移動平均線にもいくつか種類があることをご存知でしょうか。
この記事を読んだ方は、それぞれの移動平均線の性質をしっかりと理解することができ、投資の売買判断が今よりも鋭く明確な決断を行うことができることでしょう。
今回は、移動平均線の様々な種類とその使い方についてわかりやすく解説していきます。
パッと読みたい人の目次
移動平均線とは
移動平均線とは、一定期間の価格から平均の価格を算出し、それを一本の線で表したものです。
チャートを見てみると、どれもジグザグとした形で推移していると思います。
しかし、これらの平均線を表すことで価格がどのように動いているのかを把握しやすくなります。
また、一見ランダムに見えるチャートの動きにも法則性があり、移動平均線を使うことで売買のシグナルを掴むことができるのです。

先ほど移動平均線は、最もポピュラーなテクニカル指標だと書いてきましたが、多くの人に使われ続けている理由があるのです。
それは、一見ランダムに見えるチャートの動きにも法則性があり、移動平均線を使うことで売買のシグナルを掴むことができるのです。
これにより投資判断の目安となり、また非常にわかりやすいことから今もなお親しまれ続ける指標になのです。
移動平均線の計算方法
移動平均線の計算方法といっても、説明するまでもないと思う方も多いかもしれませんが、この後紹介する違った種類の移動平均線と区別できるように一応説明しておきます。
移動平均線の計算方法はいたって単純です。
例えば、3日間の移動平均線の場合は、
それぞれの終値の価格を合計して3で割ってあげる。

これで完成です。
ここでポイントとなるのが、全て終値で計算しているということです。
なぜ終値なのかというと、その期間の最終的に決定された価格に価値があるとされているからです。
実際に、終値で計算されたテクニカル指標は多いです。
それほど終値は投資家も気にしている重要な価格なのでチャートを見る際は意識するようにしてみてください。
移動平均線の使い方
先ほど移動平均線を使うことで、売買シグナルを掴むことができると説明してきましたが、その法則をここでは解説していきます。
はじめに、実はこの法則性には名前があります。それは、「グランビルの法則」と呼ばれるものです。
グランビルの法則は、1960年に当時ウォール街の通信社で働いていた、ジョセフ・グランビル氏が考案したと言われる、移動平均線を用いたテクニカル分析です。
ゴールデンクロス

ゴールデンクロスは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜けることです。
このゴールデンクロスが出現すると、直近の価格が上昇傾向に転じたことを表しており、買いのサインです。
チャートで見てみるとゴールデンクロスが数カ所あることがわかると思います。
こうした法則性を味方につけ、投資の勝率を少しでも高めていってください!
デッドクロス

デッドクロスは、先ほどのゴールデンクロスとは反対で、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に突き抜けることです。
このデッドクロスが出現すると、直近の価格が下降傾向に転じたことを表しており、売りのサインです。
これは上の写真と同じなのですが、チャートで見てみるとデッドクロスが数カ所あることがわかると思います。

ここからわかるように、チャートの中にもゴールデンクロスとデッドクロスがいくつもあることがわかりますね!
当然これだけを頼りにしているとダマシなども増えてきます。
なので、ボリンジャーバンドなど他の指標も参考にすることをおすすめします。
グランビルの法則についてより詳しく書いているので興味のある方は参考にしてみてください↓
近日公開
様々な移動平均線
移動平均線には、いくつかの種類があります。
始めたばかりの方は、これを聞いて混乱してしまうかもしれませんが仕組みはとても簡単なので、安心してください。
加重移動平均線
移動平均線は、期間の終値を単純に平均しただけでした。
なので、現在のチャートとのタイムラグがあり、どうしても反応が遅れてしまうことがデメリットとなっていました。
加重移動平均線は、直近の価格に比重をおいて平均を計算しています。
例えば、3日間の終値の価格が100円だったとします。

これにより、移動平均線よりもトレンド転換をいち早く察知することができます。
しかし、これにもデメリットは存在します。反応が早くなる分ダマシに会う確率が高まるということです。
指数平滑移動平均線
指数移動平均線も、加重移動平均線と同じく直近の価格に比重をおいて平均を計算しています。
加重移動平均線との違いは、加重移動平均線よりもさらに直近に比重をおいているので、トレンド転換を敏感に察知してくれます。
例えば、3日間の終値の価格が100円だったとします。

このように、加重移動平均線と指数平滑移動平均線との違いは、計算の違いということが理解できたかと思います。
皆さんもそれぞれのメリットとデメリットを考慮した上で、使っていただけたらと思います。
移動平均線のおすすめの組み合わせ紹介
移動平均線は、自分の好んだ期間を平均することが可能です。
一体何日の移動平均線を使えばいいのか困る方もいるかもしれません。
何日に設定するかは人それぞれになってくるのですが、ここでは目安となる日にちを説明していきます。
短期トレード
短期トレードを行う方は、出来るだけ短い日数の移動平均線を使った方がいいです。
その理由は、長期のトレードに比べ値動きが活発だからです。
期間を短く設定すると現在のチャートと似た動きになるので、トレンド転換にも敏感に察知することが可能です。
しかし、これだけではダマシにあう可能性が高いので、長期の移動平均線とも兼ね合いで見てあげましょう。
・5日線・10日線・25日線
・5日線・20日線・40日線
中期トレード
中期の間でトレードを考えている方は、短期と長期バランスよく分析して行く必要があります。
どこからが中期トレードかはその人の考え方次第なので、色んな期間の移動平均線を試験的に使って活用してみてください・
・5日線・15日線・75日線
・20日線・40日線・200日線
・25日線・75日線・200日線
長期トレード
長期でトレードする方は、過去と現在の流れを広い視点で把握する必要があります。
そのためには、週足や月足を見て相場の流れを読むことが大事です。
移動平均線を活用する際は、長期的な動きに重点を置きながら、短期的な動きも注目するようにしてあげましょう。
・13日線・25日線・75日線
・20日線・40日線・100日線
まとめ
今回は、移動平均線の種類とその使い方についてまとめてきました。
比重を意識した移動平均線など、微妙に違うんだなと理解していただけたかと思います。
こうした小さな違いがトレンド転換を読み取る上で非常に重要になってくるので、皆さんもいろんな指標を試して自分にあったものを探してみてください!
トレンド転換を察知しやすい=指数>加重>単純(移動平均線)
ダマシにあう確率が低い=単純>加重>指数
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